2026.11.06
横向き寝用の枕の選び方|高さ・形と合っていないサイン
横向きで寝ていて、朝起きると首や肩に違和感が残る、という人もいるでしょう。夜中に腕を枕の下へ入れていたり、朝には枕が外れていたりするなら、今の枕が合っていないのかもしれません。横向きは、下になった肩の幅のぶん頭の下に大きなすき間ができるため、枕の高さが合う・合わないの差が出やすい姿勢です。この記事では、横向き寝に合う枕の高さと形、合っていないときのサイン、お店での試し方をお伝えします。
横向き寝で枕の高さが大切なのはなぜ?

枕の役目は、頭と首、マットレスのあいだにできるすき間を埋めることです。そのすき間の大きさは、仰向けと横向きでかなり違います。向きごとの高さは、「寝姿勢はどれがいい?仰向け・横向き・うつ伏せの違いと枕の高さ」で比べているので、あわせてご覧ください。
肩の幅のぶん、頭と首の下にすき間ができる
仰向けで寝たとき、枕が埋めるのは後頭部と首のカーブの下にできるすき間です。横向きになると、体を支えるのはマットレスについた下側の肩です。頭は肩の幅のぶん持ち上がった位置にくるため、すき間は仰向けより大きくなります。[1]
仰向けに合わせた低い枕を横向きでも使うと、頭がマットレスの側へ下がり、首が傾いた姿勢になりやすいでしょう。横向きのときは、肩は枕に乗せず、マットレスにつけたままにしてください。
横から見て、頭から背骨まで一直線が目安
横向きで寝ている姿を、ベッドの横に立って見たところを思い浮かべてください。額・鼻・あごの中心を結んだ線が、胸の中心までまっすぐ続いているでしょうか。その線が首で折れず、マットレスとほぼ平行なら、高さが合っている目安です。[1]
枕が低すぎれば頭はマットレスの側へ下がり、高すぎれば天井の側へ持ち上がります。どちらの場合も首のところで線が折れ、頭から背骨までが一直線にはなりません。

横向き寝用の枕の選び方

横向き寝用の枕は、高さ、マットレスとの組み合わせ、硬さ、形の4つで見ていきます。どれも、寝たときに頭がどの高さで支えられるかを左右するところです。
高さは、肩の幅と沈み込んだあとで考える
横向きで必要な枕の高さは、まず肩の幅で変わります。肩の幅が広い人ほど頭の下のすき間が大きく、合う枕は高めです。同じ身長でも肩まわりの体つきは人それぞれなので、身長だけでは決まりません。[1]
もう1つ見落としやすいのが、頭を乗せて沈み込んだあとの高さです。手に取ったときの厚みは、頭を乗せる前の値にすぎません。やわらかい枕ほど、頭の重みで沈む量は大きくなります。厚みが同じ枕どうしでも、寝たときの高さは同じになるとは限りません。
これまでの研究でも、横向きに合う枕の高さを何センチと言い切れる結論は出ていません。首の傾きや枕に当たる圧力など見るべき点は挙げられていますが、目安の範囲を示す根拠がまだ足りないためです。数字を手がかりに選ぶより、実際に横になり、沈んだあとの高さで確かめるほうが確実でしょう。[2]
マットレスがやわらかいなら、枕は低めが合いやすい
横向きで寝たとき、マットレスに沈み込むのは主に肩と腰です。やわらかいマットレスほど肩は深く沈み、そのぶん頭の下のすき間は小さくなります。合う枕が低めになりやすいのはこのためです。反対にかためのマットレスでは肩があまり沈まず、すき間が残るので、枕は高めが合う傾向にあります。
つまり、横向き寝に合う枕の高さは、枕だけを見ても決まりません。同じ人が同じ枕を使っても、下のマットレスが変われば合う・合わないも変わります。
硬さは、頭が沈みすぎず首の下まで支えるもの
枕の硬さは、寝心地だけでなく、高さの保ちやすさにも関わる要素です。やわらかすぎる枕は、しばらくすると頭が沈み、はじめは合っていた高さが足りなくなることがあります。反対にかたすぎる枕は頭の当たる面が小さく、首の下にすき間が残りがちです。目安にしたいのは、頭が沈みすぎず、首の下のすき間まで埋まっている状態です。
硬さの感じ方は、言葉や数字だけではつかみにくいところがあります。やわらかめ、かためといった感触の違う枕を、実際に触って比べてみてください。横向きの姿勢で頭を乗せ、首の下まで支えられているかを確かめるのがポイントです。
寝返りが多いなら、両サイドが高く幅の広い形
横向きで寝る人も、夜のあいだずっと同じ向きでいるとは限りません。横向きと仰向けでは、頭の下に必要な高さが違います。1つの枕で両方の向きに合わせやすいのが、中央が低く、両サイドが高い形です。
仰向けのときは中央の低いところに、横向きのときはサイドの高いところに頭を乗せます。横向き寝の人が見ておきたいのは、このサイドの高さが自分の肩の幅に合っているかどうかです。中央の高さだけを見て選ぶと、横向きになったときに高さが足りないこともあります。

あわせて、枕の幅にも目を向けてください。横向きになると、頭は枕の中央から端の方へ移ります。幅に余裕がないと、寝返りのたびに頭が枕から落ちやすくなるでしょう。仰向けの位置から左右どちらへ寝返っても、頭がサイドの上に収まる幅かを確かめてください。
横向き寝で枕が合っていないときのサイン

今の枕が横向き寝に合っているかどうかは、寝ているときのくせや朝の様子に表れることがあります。腕の置き方、枕の扱い方、朝の頭の位置の3つは、自分でも気づきやすいところです。
朝、首や肩に違和感が残る日が続くなら、枕の高さや形を見直すきっかけにしてみてください。首が回らないときの過ごし方は、「寝違えの対処法|冷やすか温めるか、当日からの過ごし方とNG行動」の記事が参考になるでしょう。
腕を枕の下に入れたくなるのは、低いサイン
横向きで寝るとき、腕を枕の下に差し込みたくなるなら、枕が低いのかもしれません。枕を二つ折りにして重ねる、肩をすくめて頭に寄せる、といったくせも同じです。どれも、肩の幅のぶんできたすき間を、腕や折った枕、すくめた肩で埋めようとしている状態といえます。寝る前は気にならなくても、夜中に目が覚めたら、腕が枕の下に入っていないか確かめてみてください。
枕を外したくなるのは、高いサイン
枕が高すぎると、横向きで頭が天井の側へ押し上げられ、首が上側へ曲がった姿勢になりがちです。夜中に枕を外して寝ていたり、手で枕をつぶして低くしてから寝たりするなら、枕が高すぎるのかもしれません。枕を外すのは眠っているあいだのことが多いので、朝起きたときに枕がどこにあるかを見てみてください。
頭が枕の端に寄るのは、幅や形が合っていないサイン
朝起きると頭が枕の端に乗っていたり、枕から落ちていたりすることはないでしょうか。夜中に何度も枕の位置を直すのも、同じ種類のサインです。寝返りで頭が動く範囲に対して、枕の幅が足りていないことが考えられます。
もう1つは枕の形で、横向きのときに頭が乗るサイドの高さが、肩の幅に合っていないのかもしれません。寝返りの多い人ほど、両サイドの高さと幅を見て選ぶとよいのはこのためです。
横向き寝用の枕を試すときの確かめ方

横向き寝に合う枕かどうかは、数字や見た目だけではわかりません。お店で試すときは、実際に横になって次の3つを確かめてください。
横から見て、一直線かを人に見てもらう
頭から背骨まで一直線になっているかは、寝ている本人には見えません。家族や一緒に来た人、お店のスタッフに、ベッドの横から見てもらうのがおすすめです。見てもらうのは、額・鼻・あごを結んだ線が、首のところで上や下に折れていないかどうかです。横から写真を撮ってもらえば、自分の目でも確かめられます。
試し寝では、横になってすぐに判断しないことも大切です。体の力が抜けると、枕やマットレスへの沈み込みも少し変わってきます。肩や首の力が抜けるまで、しばらく同じ姿勢で横になってから見てもらってください。
横向きだけでなく、仰向けへの寝返りも試す
横向きでぴったりだった枕が、仰向けでは高すぎた、ということもあります。横向きの高さを確かめたら、そのまま仰向けに寝返ってみてください。あごが胸の方へ引けていないか、首が前に曲がっていないかも見てもらってください。
左右どちらの向きでも寝る人は、反対側を向いたときに一直線になるかも見ておきたいところです。寝返りのときに頭が枕の端に引っかからないか、サイドから落ちないかも、あわせて確かめておくと選びやすくなります。
家のマットレスに近い硬さの上で試す
お店のベッドが家のマットレスよりかためだと、お店で合った枕が、家では高く感じられるかもしれません。試すときは、できるだけ家のマットレスに近い硬さの寝具の上で横になってください。
そのためにも、家のマットレスがやわらかめか、かためかを、出かける前に確かめておくと相談しやすくなります。寝たときに肩がどのくらい沈むかも、お店の人に伝えると選ぶ手がかりになるでしょう。マットレスのおおよその厚みがわかれば、それもあわせて伝えてください。
横向き寝に合う高さは、西川大安店で測って選べる

西川大安店のオーダーまくらは、測って、触って、寝て確かめながら仕立てる枕です。ここまで見てきた横向きでの確かめ方を、店頭でそのまま行えます。
横向き寝の人にとって大事なのは、寝姿勢に合わせて高さを細かく調整できる点です。わずか5ミリの違いに驚かれるお客さまもいるほどです。
店頭ではまず、眠りのプロ「スリープアドバイザー」に、今の枕の悩みや好みの寝心地をお話しください。後頭部の高さと首のカーブは、立った姿勢で測ります。西川大安店では、自然な立ち姿勢を理想の寝姿勢と考えているためです。
その結果をもとに、枕の中を上下最大14箇所に分けて、高さを細かく合わせます。詰める素材も、「やわらかめ」から「かため」の中から、手で触り比べて選んでください。
横になって試すときは、家のものに近いマットレスと組み合わせて高さを整えます。
枕はその場で仕立てるため、受け取りは来店したその日のうちです。在庫の状況でパーツや素材がそろわないときは、お渡しまでに日数がかかることもあります。
枕の再調整は、ご購入後1年間なら無料で、何度でも可能です。家のマットレスとの相性や、使ううちに薄れるフィット感が気になったときも相談できます。調整・メンテナンスについて詳しくは、店舗でご確認ください。
参考資料
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。首や肩の違和感が続く場合や、日常生活に支障がある場合は、医療機関にご相談ください。
※記事の中で紹介している製品や素材の一部は、西川大安店ではお取り扱いしていない場合がございます。詳しくは店頭までお問い合わせください。
※掲載写真はすべてイメージです。